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執筆者の写真Yoshimi Shimizu

批判と共感が心に与える影響―感情を大切にする

新年あけましておめでとうございます!


昨年末に思い立って始めたこのブログですが、今年も「心」にまつわることやメンタルヘルスのケアについて、皆さんに役立つ情報や気づきをお届けしたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



皆さんは、この年末年始のお休みをどのように過ごされましたか?楽しい時間を過ごす一方で、家族や友人とのやり取りの中で、ふとした瞬間にストレスや戸惑いを感じた場面はありませんでしたか?小さなやり取りでも、意外と心に残ることがありますよね。


新しい年を迎え、今年は少しだけ自分の心に優しくしてみませんか?感情と向き合うことで、気持ちを軽くしたり、前向きな変化を感じられるかもしれません。


今日は、批判と共感が私たちの心に与える影響について私自身の体験を交えながらお話ししたいと思います。



批判と共感の瞬間に何が起きていたか


休暇中のある日、近しい人と一緒に作業をしていた時のことです。突然、


「それ間違ってる!下手くそだね。」と言われました。


一瞬、「えっ?」と驚きました。自分では大したことのないことだと思っていたので、思わぬ批判にびっくり。そしてすぐに、恥ずかしい気持ちが湧いてきて、それが次第に怒りに変わっていきました。


「そんな風に言わなくてもいいのに!」と心の中で叫びたくなりました。


この瞬間、体に感じたこの感覚は、自分にとってとても馴染みのあるものでした。子どもの頃から感じてきた「傷つき」と瞬時に結びついたのです。そして、その傷ついている部分に気づき、


「分かっているよ、大丈夫だよ」と心の中で自分に声をかけました。


その後しばらくして、その人がおもむろにこう言いました。


「実は、私もこんな風に失敗するんだ」と、少し恥ずかしそうに話してきたのです。


その瞬間、自分の体の内側がふっと緩むのがわかりました。そうです、安心感です。そして少し悲しくなりました。


「この人も同じように“失敗する“んだ。この勇気ある自己開示を先に聞きたかったなぁ。」と。



3つの気づき


この体験を通じて、私は大切な気づきを3つ得ました。


1. 怒りの裏には、もっと繊細な感情が隠れている時がある

怒りの感情が表に出てきやすいですが、その裏には「恥ずかしい」や「傷ついた」といった繊細な感情が隠れていたりします。(*もちろん、怒りが第一感情である場合もあります。)


2. 自分の感情に気づくだけで心が少し軽くなる

感情に気づき、それを自分で受け止めることで、怒りを相手に伝える前に心が少し楽になります。


3. 言葉の伝え方が心の反応を大きく左右する

批判的な言葉は心を緊張させますが、共感的な言葉は心に安心感を与えます。相手の「実は私も失敗する」という自己開示が、私の心にどれほど大きな影響を与えたかを実感しました。



感情に寄り添い、優しさを選ぶ試み


こうした批判的な言葉を受けた時、あなたの心にはどんな感情が湧きますか?それが怒りであっても、恥ずかしさや傷つきであっても、まずその感情に耳を傾けてみてください。


また、あなた自身が誰かにメッセージを伝える時、どちらのトーンを選んでいますか?次に何か批判を感じた時には、自分の感情に寄り添いつつ、相手や自分に対して少しでも優しく、まずは自分に対して共感的な言葉を選んでみてはいかがでしょうか。

その時、あなたの心や体がどのように反応するか、ぜひ試して観察してみてくださいね。

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