ストレスや不安をどう調整する? – パート 4(最終回)
- Yoshimi Shimizu
- 4月30日
- 読了時間: 4分
更新日:5月6日
あなたの中に、安心や落ち着きを取り戻す力があるって、知っていますか?
ストレスや不安でつらいとき、思い出してほしいのは、「安心できる感覚」「好きなもの」「あたたかな記憶」など、あなたの内側にあるリソースとつながることです。
こんにちは。私の住んでいる地域では新緑の綺麗な季節になりました。皆さまの地域はいかがでしょうか。
今日は、そんな自分の中にある”支え”とつながる方法をお届けします。
今回で、「ストレスや不安をどう調整する?」シリーズは最終回となります。
前回は、心を落ち着けて自分とのつながりを感じる「グラウンディング」というエクササイズをご紹介しました。
今回は、そのグラウンディングで落ち着いた状態から、さらに自分の内側にあるリソース(資源)を探っていくワークをご紹介したいと思います。
これまでの流れを簡単に振り返ってみましょう。
パート1では、不安やストレスを感じているときの心の状態を、神経科学の視点から見ていきました。そこでは、「今・ここ」の瞬間に戻ることが、不安やストレスフルな状況から抜け出すヒントになるとお伝えしました。
ひとつは五感を使った方法、もうひとつは「グラウンディング」を使う方法です。
どちらの方法も、高ぶった神経を鎮めるのに役立つと思いますが、さらに深い安心感や安定感を感じたいときには、今回の方法を試していただけたらと思います。
それが、「自分のリソースを知り、つながる」ワークです。
ワーク①:好きなもの・人・場所などをイメージする
まずは、あなたの「好きなもの」を思い浮かべてみましょう。
お気に入りの場所かもしれませんし、
大切な人、
動物、
音楽、
アート、
自然かもしれません。
何でも構いません。
それをじっくりと思い浮かべてみてください。
そのイメージと一緒にいると、どんな気持ちになりますか?
体の内側では、どんな反応が起きていることに気づきますか?
ワーク②:安心できるものをイメージする
次に、あなたが「安心できる」と感じる場所や状況、人、物を思い浮かべてみてください。
ゆったりとくつろいでいるときや、
好きな音楽を聴いているとき、
大切な人と一緒にいるとき
などです。
それを思い浮かべると、体の内側にどんな感覚が出てくるでしょうか?
どこかが緩んだり、あたたかくなったりするかもしれませんね。
私は、グラウンディングをしたあとに、安心できる場所や人をイメージすることがあります。
そうすると、グラウンディングだけでは感じなかったような感覚、たとえば肩の力がふっと抜けたり、胸が開いたように感じたり、おなかのあたりがあたたかくなったりすることがあります。
とても心地よく、そのまま眠ってしまうこともありますが、気持ちが穏やかになるので、しばらくそのまま余韻にひたることもよくあります。
すると、不思議とエネルギーが湧いてきたり、悩んでいたことの整理がついたり、次に進むための決断ができたりすることもあります。
前回もお伝えしましたが、この「好きなもの」「安心できるもの」とつながるワークでも、逆に不安が出てきたり、自分を責めるような気持ちになることがあるかもしれません。
でも、それは決しておかしなことではありません。
「そういうことが起こっているんだな」と、やさしい好奇心を持って気づいてみてください。
そして、「これ以上はやりたくないな」と感じたら、無理をせず、すぐにやめても大丈夫です。
いちばん大切なのは、エクササイズをやりきることではなく、「今の自分の状態にやさしく気づいてあげること」なのです。
あなたがすでに持っている「好きなもの」や「安心できるもの」に改めて気づく体験はいかがでしたか?
そして、それを体で感じてみるという体験は、どんなものだったでしょうか?
このシリーズでご紹介したエクササイズをまとめた音声ガイド(2024年に開催したAEDP®入門講座での体験ワーク)を、近いうちにアップする予定です。もしよろしければ、ぜひそちらも活用してみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
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